ソフトウェアの排出量は、航空、鉄道、船舶を合わせたものに相当する

ソフトウェア関連のCO2排出量は、全世界の排出量の4～5%を占めています。これは、航空、船舶、鉄道をすべて合わせた排出量に相当します。

ICTによる気候への影響や変革的影響に関する現在の代表的論文に従うと、ソフトウェア関連のCO2排出量の正確な推定値は方法論によって異なりますが、主な排出源であるデジタル機器、データセンター、およびネットワークに関しては概ね一致しています。LLM（大規模言語モデル）やその他のAIモデルのトレーニングなど、ソフトウェア開発そのものがエネルギー集約型になることもあります。このため、Hugging Face社は、ライフサイクル分析を用いてAIの炭素コストを算出し、その際、トレーニングや長期間の使用と、大規模なコンピューティング・インフラストラクチャの両方を考慮に入れています。

_ハーバード・ビジネス・レビュー_によると、2040年までに、世界のカーボンフットプリントの14%をソフトウェアが占めると予想されています。2022年の気候変動に関する政府間パネル（IPCC）報告書「気候変動の緩和」で示された目標を達成するためには、ソフトウェアからの排出量を削減することが重要であるのは明白です。